K3学年を代表してご挨拶申し上げます。保護者の皆様、本日はご子息・ご息女のご卒業、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。また、この3年間、学年運営に多大なるご理解・ご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
3年生の皆さん、卒業おめでとう。3年間の高校生活は、決して楽しいことばかりではなかったでしょう。皆さんが入学されたとき、私が述べた言葉を覚えているでしょうか。「苦難は人生を充実させるための調味料。『スパイシー』な人生こそ、味わい深く、学びの多い人生になる」というものです。
たくさんの経験を経て、今、一層深みのある人間に成長したあなたたちを、とても頼もしく感じています。
この1年、大変なことも多くありましたが、そんな中でも、皆さんは戸惑いながらも臨機応変に対応し、力を合わせて乗り越えてくれました。本当にありがとう。 私自身も、皆さんが一生懸命努力する姿に、たくさんのパワーをもらいました。疲れているときも、皆さんの笑顔に励まされました。毎日の授業や講座に行くのが楽しみで、私の雑談や独特な例え話にも反応してくれたこと、本当に嬉しかったです。本当にありがとう。
たくさんの数学の課題を出して、苦しめてしまったかもしれません。でも、それは数学という学問を通じて、「反復練習の重要性」や「継続することの大切さ」も伝えたかったからです。これからの人生で、皆さんはさまざまなことに挑戦するはずです。ぜひ、自ら課題を見つけ、それに立ち向かう姿勢を大切にしてください。
卒業を迎える君たちへ 大切にしてほしい4つの姿勢について話します。
1つめ. 「先を読むためにアンテナを張ること」。
皆さんは大学入試の変化を経験しましたが、世の中は、これからさらに激動の時代を迎えます。自分の関心のある分野だけでなく、幅広く情報に目を向け、変化を見極める力を養ってください。
2つめ. 「自分の頭でしっかり考えること」。 社会に出ると、「質問すればすぐに答えがもらえる」わけではありません。自分の頭で考え、試行錯誤しながら答えを導き出す力が求められます。また、指示を待つのではなく、自ら考え、自ら行動し、AIにも負けない、オリジナリティのある大人になってください。
3つめ. 「自分を信じ、困難から逃げないこと」。 人生には迷いや困難がつきものです。でも、そうした瞬間こそが、成長のチャンスです。 成功だけでなく、苦しみや悲しみを経験することで、人は一回り大きく成長します。どんな状況でも前向きに、力強く歩んでください。
4つめ. 「人に対して、本当の優しさと思いやりを持つこと」。 人は、余裕がないとつい自己中心的になりがちです。でも、そんなときこそ、周りの人を思いやる気持ちを大切にしてください。優しい言葉をかけるだけでなく、ときには厳しい意見を伝えることも、本当の思いやりです。
最後に、皆さんへ。今後、何か辛いことや、相談したい事があれば、須磨学園に帰って来て下さい。私達はいつでも、皆さんを待っています。
皆さんは、一緒に戦い抜いた「戦友」です。ともに人生かけて戦ったからこそ、遠く離れても絶対に忘れないし、強い絆で結ばれています。君たちが私の生徒で良かった、君たちと出会えて本当によかった。
将来、皆さんがそれぞれの「to be myself,...」を実現し、様々な所で活躍する姿を楽しみにしています。どうか、体には気をつけてください。素晴らしい三年間を本当にありがとう。
以上、K3学年を代表しての挨拶とさせていただきます。
2025年3月1日 K3学年部長